パソコンの選び方・買い方

0)想定する読者について

ここでは、パソコンの初心者(つまり、パソコンの知識がなく、触ったこともない人)を対象に個人で使用するパソコンの選択・購入について考えてみます。

1)パソコンを選ぶには、まず「パソコンで何をするか?」を決めます。

例えば

 a) インターネット

 b) ワープロ・表計算

 c) 音楽の演奏や作曲

 d) DVDなどのビデオ鑑賞

 e) 3D(3次元の立体)表示のゲーム

 f) CG(コンピュータグラフィックス)の作成

 g. 商用ソフトウェアの開発

 h. 業務用データベースや社内LAN

 i. 社外のコンピュータシステムとの連携

 j. その他(CADなど)の業務システム

などがあげられます。

 ここで重要なことは、できるだけ具体的なイメージを持って、一番やってみたい」事柄を決定します。

(g・h・i・jは個人使用といえないので除きます。)

 使い道が決定したら、パソコンの機能・性能はほぼ決定したも同然です。

2)パソコンの選択方法には、3つのアプローチがあります。

 a.価格を最優先でショップメイド品を選択する方法

 b.安心感・安定性でメーカー製品を選択する方法

 c.希望する機能・性能のパソコンを自作する方法

このうち「c」の方法は、必要とする知識が多いので初心者には、向かない選択といえます。

3)「a」と「b」の選択方法の比較

「a」の方法は、パソコンの知識を持っている人が近くにいて、なおかつインターネットやワープロ・表計算など利用する機能・性能を割り切って使う場合には、よい選択です。

 なぜなら、一般に初心者が(熟練者でも業務以外の用途では)個人でのパソコン利用を考えるとき、インターネット・ワープロ・表計算など固定的な利用しかしていません。現在の低価格パソコンは、これらの利用については十分な性能を持っています。

また、将来的に使うかもしれない機能・性能を持っていてパソコンに習熟したときに使える(これはパソコンショップの店員さんが説明時によく使います。)というのも、1年経った時点で旧式になっている可能性が高くあてになりません。どうしても必要になったときに、パワーアップなどを考えることにしましょう。

 つまり、必要以上の機能・性能を持ったパソコンは要らないということです。新聞・チラシ・知人などの情報で可能な限り安いパソコンを見つけましょう。

(ただし、パソコンの知識のある人が身近に居るということが絶対条件です。)

「b」の方法は、もっとも初心者に適した方法です。

 近くの電気店やパソコンショップで店員さんと相談しながら機種を選択します。この方法では、大手メーカー製のパソコンやショップブランド(各店舗のオリジナルパソコン)の製品をすすめられますが、機械の故障に対する対応や付属するソフトウェアの数・品質および使い方の指導までといったトータルのサービス(たいていは有料です)を受け易くなります。

 ここでの、ポイントは店員さんの「おすすめパソコン」より1ランク下のものを選び、差額をサービス料金に充てることです。

 例えば、15万円の予算でほぼ同額のパソコンをすすめられたら(普通の店員さんは、ほぼ間違いなくこのようにすすめます。)1ランク下の12万円程度のものを購入し、差額の3万円のうちから「はがき印刷ソフト」を買い、残りで配達・設置から基本操作の説明までをしてもらいます。(大体、1万〜2万円以内でこれらのサービスが受けられるはずです。)

 こうすると、後に店員さんに相談しやすくなり、いろいろな情報やアドバイスを受けることができパソコンの活用がはかどります。(ただし、明らかに無理な注文や専門的なことを要求してはいけません。

 なお、店員さんに相談するに当たって、予備知識として「パソコン基本用語」を見ておくとよいでしょう。

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