パソコン基本用語集

ここでは、パソコン関連の用語を紹介します。
どれも、パソコンを使う上で必要になる基本的な用語です。

情報(information)

ある物事について、その物事の「意味」あるいは、「物事そのもの」を「情報」と言います。

データ(DATA)

 「データ」とは、「情報」を表現するために使われる絵や言葉(文字・記号)や信号(音声・光・磁気)などの組み合わせをいいます。

アナログ

 連続的な数量でいくらでも細かく分割できるものを「アナログ」量といいます。
通常、自然界にあるものの数量はアナログ量と考えて差し支えありません。
例えば、時間や長さ、重さ、温度/湿度などほとんどの量はアナログです。
アナログ表示の代表としては、時・分・秒の針のついたアナログ時計やバネ秤の目盛りなどがあります。
これらの表示は、読む人が慌てていたりすると「読み間違い」を起こしやすいと考えられます。

デジタル

 1つ2つと指折り数えるような数量が「デジタル」です。
例えば、人の人数などのように整数だけで小数が無いような「飛び飛びの値」(これを離散値といいます。)を取るものをデジタルと呼ぶわけです。
デジタルで数量を表現した場合、その値は、単純に算用数字(アラビア数字)となります。
そのため、アナログ表示に対して、デジタル表示では読み間違いが発生しにくいと考えられ、「正確」であるといわれています。

ハードウェア

 コンピュータの装置・機械そのもの(物理的な物体)を「ハードウェア」といいます。

ソフトウェア

 装置・機械そのものであるハードウェアに対して、その使い方、指示や動作など(ハードウェアの利用方法や振る舞い)を「ソフトウェア」といいます。

プログラム

 ソフトウェアの分類として、コンピューターに対する動作の指示を与える一連のデータを「プログラム」といいます。
また、プログラムの指示によって計算・加工される対象となるものを、狭い意味で「データ」と呼んでいます。

ファイル/データセット

 プログラムやデータなどを保存したり計算・加工するひとまとまりのデータを「ファイル」または「データセット」といいます。
また、ファイル/データセットでは取り扱うデータ1件分を「レコード」、レコードを構成する項目を「フィールド」と呼んでいます。

2進数

「0」と「1」の2つの数字(記号)で数を表す方法。

8進数

0、1、2、3、4、5、6、7の8つの数字(記号)で数を表す方法。

16進数

0〜9、A、B、C、D、E、Fの16の数字(記号)で数を表す方法。

10進数と2進数、8進数、16進数の対応表
△の数

10進数

2進数

8進数

16進数

−(無し)
△△ 10
△△△ 11
△△△△ 100
△△△△△ 101
△△△△△△ 110
△△△△△△△ 111
△△△△△△△△ 1000 10
△△△△△△△△△ 1001 11
△△△△△△△△△△| 10 1010 12
△△△△△△△△△△|△ 11 1011 13
△△△△△△△△△△|△△ 12 1100 14
△△△△△△△△△△|△△△ 13 1101 15
△△△△△△△△△△|△△△△ 14 1110 16
△△△△△△△△△△|△△△△△ 15 1111 17
△△△△△△△△△△|△△△△△△ 16 10000 20 10
△△△△△△△△△△|△△△△△△△ 17 10001 21 11
△△△△△△△△△△|△△△△△△△△ 18 10010 22 12
△△△△△△△△△△|△△△△△△△△△ 19 10011 23 13
10進数、2進数、8進数、16進数ともに「△」の個数と数字の対応付けができなくなった時点で、「桁(けた)上がり」が発生します。
このような数の書き表し方を「位取(くらいどり)記法」といいます。
10進数の場合は、普段何気なく使っているのですが、「32768」=「30000+2000+700+60+8」を表しています。
もう少し、丁寧に書くと

          (10進数では、10を基準に考えるので10に足りない数が1桁目の数になります。)
   10の余り8つ(10=    1)→    1×8=    8
   10の束が6つ(10=   10)→   10×6=   60
  100の束が7つ(10=  100)→  100×7=  700
 1000の束が2つ(10= 1000)→ 1000×2= 2000
10000の束が3つ(10=10000)→10000×3=30000
                               ----------
                             合計 32768
                               ==========
と表現できます。

この表記法で「2進数」の場合を考えると(0,1の2つの記号=数字を使うので2進数といいます。)
(10110)
 │││││ (2進数では、2を基準に考えるので2に足りない数が1桁目の数になります。)
 ││││└─2の余りが0(2= 1)→ 1×0= 0
 │││└── 2の束が1(2= 2)→ 2×1= 2
 ││└─── 4の束が1(2= 4)→ 4×1= 4
 │└──── 8の束が0(2= 8)→ 8×0= 0
 └─────16の束が1(2=16)→16×1=16
                          ----
                       合計 22
                          ====
となります。
2進数では、右の桁から左の桁へ、1,2,4,8,16,32・・・と桁の表す値が2倍になります。

「8進数」の場合は(0,1,2,3,4,5,6,7まで8種類の記号=数字を使うので8進数といいます。)
(2345)
 ││││ (8進数では、8を基準に考えるので8に足りない数が1桁目の数になります。)
 │││└─ 8の余りが5(8=  1)→  1×5=   5
 ││└──  8の束が4(8=  8)→  8×4=  32
 │└─── 64の束が3(8= 64)→ 64×3= 192
 └────512の束が2(8=512)→512×2=1024
                            --------
                         合計 1253
                            ========
となります。
8進数では、右から左へ、1(=1=80),8(=8=81),64(=8x8=82),512(=8x8x8=83),・・・と桁の表す値が8倍になります。

「16進数」の場合は(0〜9、A=10、B=11、C=12、D=13、E=14、F=15 の16個の記号を使います。)
(36C)16
 │││ (16進数では、16を基準に考えるので16に足りない数が1桁目の数になります。)
 ││└(C=12)16の余りが12(16=  1)→  1×12= 12
 │└──     16の束が6  (16= 16)→ 16× 6= 96
 └───    256の束が3  (16=256)→256× 3=768
                                   ------
                                合計 876
                                   ======
となります。
16進数では、右から左へ、1(=1=160),16(=16=161),256(=16x16=162),・・・と桁の表す値が16倍になります。

bit(ビット)、byte(バイト)

本来、1bit(ビット)は、情報量の最小単位ですが、2進数の1桁を「1bit:1ビット」と考えてかまいません。
また、2進数8桁をまとめたものを「1byte:1バイト」といいます。

メディア(Media)・媒体

 データを記録・格納するための物理的な「入れ物(紙・画面・電波・黒板など)」のことです。
 代表的な、メディアとしてはフロッピーディスクやCD-ROMの盤があります。

CPU(MPU)

 中央処理装置といいコンピュータ処理の中心的役割を担っています。CPUの処理速度は動作信号の周波数(Hz:ヘルツ)にほぼ比例し、インテルの製品では3GHz(ギガヘルツ:1ギガヘルツ=10億回/秒の信号数)を超えるものもあります。
 注意すべき点は、性能と価格は比例しません。価格が2倍あるいは、動作信号の周波数が2倍になっても性能が2倍になることはありません。
したがって、パソコンの使用目的に応じて必要十分に適度な性能・価格を見極めなければなりません。

記憶容量

 コンピュータの記憶装置に記憶できるデータの量をいいます。記憶容量には、Byte(バイト:2進数8桁(8ビット)をまとめたもの)という単位が使われます。漢字・ひらがななどは、2バイトで1文字を表現します。

 記憶装置は大量のデータを記憶できるのでMB(メガバイト:百万バイト)GB(ギガバイト:十億バイト)などの単位が使われています。

メモリ(MEMORY)

 普通、主記憶装置の意味で使われる用語で、CPUが直接読み書きできる記憶装置です。主記憶装置は半導体を使ったIC(LSI)が使われておりコンピュータの電源を切ると記憶内容が消えてしまう(「揮発性」といいます。)RAM(ラム:Random Access Memory)と電源を切っても記憶内容が消えず(「不揮発性」といいます。)読み出し専用に使われるROM(ロム:Read Only Memory)に分類されます。
なお、通常利用されるプログラムやデータの保存が必要な場合は「補助記憶装置」が利用されます。

RAM(Random Access Memory)

SD−RAM(Syncronous Dynamic RAM)

現在では、旧式となったメモリー規格ですが、十分な容量であれば体感速度は他のメモリー規格のものとあまり変わりません

DDR−RAM(Double Data Rate RAM)

現在主流のメモリー規格です。最低でも256MBのものを選択しましょう。

RDR−RAM

少し高価ですが性能も高いので、一部のパソコンやネットワークサーバーなどに利用されています。

ROM(Read Only Memory)

M−ROM(Mask-ROM:マスクロム)

工場で生産された時点で内容が書き込まれ、内容の変更ができないROMです。

P−ROM(Programable−ROM:プログラマブルロム)

工場生産時には内容が書き込まれておらず、専用の書き込み装置を利用することで1度だけ内容を書き込むことができるROMです。

EP−ROM(Erasable Programable−ROM:イレーサブルプログラマブルロム)

LSIの上部にガラス窓を付けてあり、ここに紫外線を当てることで記録内容を消去することができるROMです。
記録内容を消去した後は、ROMライターと呼ばれる装置で内容を書き込むことができます。
また、通常LSI上部のガラス窓には、アルミシールなどを貼って光が入らないようにしてあります。

EEP−ROM(Electrical Erasable Programable−ROM:エレクトリカルイレーサブルプログラマブルロム)

特殊な電気信号を使って記録内容を消去できるようにしたROMです。

フラッシュメモリー(Flash-Memory)

簡単な電気信号で記録内容を消去できるようにしたROMです。
記録の書き換え回数は、数百回〜数十万回と比較的耐久性がありますが、動作は低速です。
RAMのように高速で無制限な書き換えができるメモリーには適していません。
パソコン内では、接続されている装置の情報やBIOSと呼ばれるプログラムなどを記録するのに利用されています。

ストレージ(STORAGE)

 通常、補助記憶装置(フロッピーディスク・ハードディスク・CD−ROMなど)のことを指し、主記憶装置に入りきらないか、または保存が必要なデータを記録しておく装置のことです。

ハードディスクまたはHDD(Hard Disk Drive)

 外部記憶装置としてプログラムやデータを記憶する装置です。ほとんどのソフトウェア(プログラムとデータをまとめたいい方。)は、この装置からメモリ(主記憶装置)に呼び出されてCPUで処理されます。記憶容量は、80GB〜300GBのものがよく使われています。

CD−ROM

 音楽用CDと同じものですがコンピュータ専用の情報が記録されています。音楽用の場合は、音楽の再生速度は一定ですので(2倍・4倍速で再生しても音楽として聞けないから)情報の読み取り速度も標準速度でいいのですが、コンピュータ用では情報の処理速度が重要ですから20倍速・50倍速などの高速読み取りができるようになっています。

音楽用CDをコンピュータのCD−ROMに入れると音楽を再生しますが、コンピュータ用CD−ROMを音楽用CDプレーヤーにかけると、異常な大音響が出たりCDプレーヤー自体を損傷することがあるので、絶対にCD−ROMを音楽用CDプレーヤーに入れてはなりません。

CD−R/RW

CD−ROMは、読取専用ですがCD−R/RWは専用のメディア(盤)を使って書き込みができるようにしたものです。
現在(2003年)では、数千円程度で購入できますからCD−ROMよりこちらを使うほうがよいでしょう。

DVD(Data Versatile Disk:データ バーサタイル ディスク)

通常、ビデオテープに代わって映画などをデジタル化して記録・保存・配給するために利用されるためデジタル・ビデオ・ディスクと誤用されますがビデオ(映像)だけでなくコンピュータデータなども記録できます。
注意点は、記録方法の規定(規格)の種類が多く(DVD-ROM,DVD−R/RW,DVD+R/RW,DVD−RAM)機種ごとに対応を確認する必要があります。
※最近では、「DVDマルチ」と呼ばれるすべての規格に対応した製品も充実してきましたので、好みで選択しても問題は発生しにくくなりました。

メインボードまたはマザーボード(M/B)

パソコンを組み立てる上で必要になる信号配線やコネクタ(接続口)を取り付けた回路基盤のことです。
CPUやメモリー、HDD、CD−ROMなどすべての装置がこの基盤に装着・接続されます。
メインボード(マザーボード)の機能・性能は、パソコンの機能・性能に大きな影響を与えるため非常に重要な部品です。 

クロック周波数

 コンピュータは「クロック」というタイミング信号を基準として動作します。クロックは、メインボード(マザーボード)上の発振器でつくられ、CPU・メモリ・周辺装置などに送られます。クロック周波数は、MHz(メガヘルツ:1秒間の信号を100万単位で表したもの)という単位で表され、この数字が大きいほど処理能力が高くなります。

  • FSBクロック(フロントサイドバスクロック)

 CPU・メモリに供給されるクロックであり、2007年3月現在、533MHz(メガヘルツ)〜1066MHzが標準的に使われています。

  • CPUクロック

 CPUは、その種類によって、FSBクロックを4〜8倍に高めて動作信号としています。2007年3月現在で、2.66GHz〜3GHz(3ギガヘルツ=30億ヘルツ)程度の製品が発売されています。

インターフェース

 コンピュータに各種のデバイス(装置)を接続するための信号形式や差込口の規格をインターフェースといいます。

  • IDE、E−IDE、ATAPI

 旧機種でHDDやCD−ROMなどを接続するために使われていた規格です。

  • フロッピーディスクインターフェース

 フロッピーディスクドライブを接続するためのインターフェースです。

  • AGPバス

 旧機種で画面を表示するために使われる「グラフィックボード」を接続するために使われた規格です。クロック2倍モード、4倍モードなどがあります。倍数によって電気信号の仕様が違うため、間違って接続するとグラフィックボードが破損することもあるので、注意が必要です。

  • PCIバス

 旧機種で使われていた機能拡張用のインターフェース規格です。電話線につないでインターネットに接続するためのモデムカードやLANを構成する「LANカード」の接続用によく使われていました。

  • ISAバス

 PCIバス以前の旧機種で使われていた機能拡張用のインターフェース規格です。こちらもサウンドカード、モデムカード、LANカードなどの接続用によく使われていました。

  • PCI−EXPRESS

 画面を表示するために使われる「グラフィックボード」や機能拡張用のボードを接続するために使われている規格です。

  • USB(ユニバーサル・シリアル・バス)

 さまざまな装置で、汎用的に利用することを目的に作られたインターフェース規格で、電源が入った状態でケーブルを抜き差しできるホットスワップに対応しています。現在では、外付けHDDが動作速度の不満なく利用できる通信速度480Mbpsまで対応のUSB2.1が主流となっています。
また、USBではキーボード、マウスといった比較的低速な装置を接続したり、5V500mA(0.5A)=2.5W(ワット)までの電力供給ができるという特長を活かして、発光ダイオードなどを用いたランプや小型のアンプ内蔵スピーカーなどの製品を接続することもあります。

  • カードバス、PCMCIA

 主にノートパソコンのカードスロットで利用するための規格で、カードの厚みに応じてType1(薄)〜Type3(厚)までの種類がありますが、通常はType2までの対応となっていることが多いです。

  • (半導体)メモリーカード

 デジカメの画像記録や持ち運び用の記憶装置として使われる半導体記憶装置ですが、コンパクトフラッシュ(CF)メモリー、SDメモリー、xDピクチャーカード、メモリースティックなど多くの規格が存在します。対応する装置や記憶容量および価格などで選択することが重要です。

基本ソフトウェア

コンピューターを利用するために必要となるソフトウェアのうち、新たなプログラムの開発を行うためのソフトウェアやハードウェアの動作を制御して操作性を向上したり、異常の発生を監視して安定した運用・管理を行うためのソフトウェアを「基本ソフトウェア」と呼びます。 

基本入出力システム(BIOS:バイオス)

コンピューターのハードウェアを制御するための基本プログラムで、通常はメインボード(マザーボード)上のROMに記録されています。 

OS(オペレーティングシステム)

基本ソフトウェアの一種で、コンピューターの運用、管理を行うソフトウェアです。
主に4つの機能を持ち、操作性や利便性を提供します。
○ジョブ管理
  プログラムの実行順序や使用するメモリー容量、装置の割り当てを行います。
○タスク管理
  CPUの処理時間を監視して実行するプログラムの切り替えを行います。
○データ管理
  キーボードやマウス、ファイルからのデータ入出力を監視してプログラムに引き渡します。
○セキュリティ管理
  コンピューターの状態を監視して履歴を記録したり、不正な利用を排除します。 





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